yomoyama

『君たちはどう生きるか』観た。
前評判から私には理解できないだろうなという気持ちしかなくて観る予定ではなかったけど、アカデミー賞おめでとうの気持ちと、スケジュール的に『カラオケ行こ!』を観ることが不可能になってしまった深い悲しみと共に、観た❗️😃
以下微ネタバレ有りです!

というわけでどちらかといえば軽い気持ちで観たんだけど、上映後はすっかり「すんげぇ〜〜〜〜」で満たされてとてもいい経験をしました。
途中で「ああこれはどう解釈してもいいんだ」と思った。宮崎駿氏の自伝と捉えてもいいし、私の中の経験や感情と重ねてもいい。そう思うと色んな解釈が脳内を駆け巡った。
そして、その解釈を吹き飛ばしたり踏み潰したりする、不思議の国のアリスみたいな無茶苦茶さ。圧巻。のめり込んじゃったなぁ。人間は理不尽であり矛盾だらけだ、それでいい、という気持ちになって、それがとても腑に落ちた。この説得力が宮崎駿氏だな〜という所感を得た。夢を見てるみたいな疾走感があって、それも良かった。
原作小説読んでたから、その事前知識はあって良かったなとも思った。「このシーンはあれか」みたいなのが何度かあったし、眞人くんが読みながら泣いているシーンに心打たれた。あのお話を真摯に受け止める眞人くんのらしさが、ずっと私の心にあったから最後までジッと見届けられました。
眞人くんが自身の咎と向き合って生きることを決めた時の気持ちよさ、最高だったなぁ。彼自身も最高な気持ちだっただろうなぁと思う。私も己のままならさと向き合って、抱えて、苦悩しながらでも生きたいね。それでいいんだろうね。
そんな解釈ができたのでとてもいい鑑賞ができた。きっと、いろんな解釈がある。それでいいし、そうさせてくれる映画でもある。この、【自分の言葉で埋めたくなるような余白】を、各々が楽しむ映画だ。
なんか、海外での評価が特に高いのはその点じゃないかなと思った。タイパやコスパが重視され、お手軽な娯楽が好まれる現代(それはそれで楽しいのだけれど)だからこその作品価値があるのではと。そんな風に思った次第です。

これだけの感想が書ける映画を今観れて良かったな。カラオケ行こ!の傷が癒えたと思った。いや観たかったけどね!!!!!その気持ちは永遠に無くならないけどね!!!!!こんな思いは二度としたくないので金カムは早めに観に行くぞ!!!!!close
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